産廃から御前崎の海と砂丘を守ろう
私たちは裁判によって産廃焼却施設の建設阻止活動を行っています
産廃進出の経緯
阿南澄男市議によって持ち込まれた産業廃棄物焼却施設誘致は一部の関係者によって秘密裡に進められ、2017年12月5日におこなわれた建設用地(池新田財産区区有地)の賃貸借契約締結後に一般住民の知るところとなり、大問題となりました。市街地に近くダイオキシン等による環境や健康への影響、建設予定地の津波浸水地域にあたることによる危険性、ごみの町というイメージや浜岡砂丘の一画に位置することによる観光への影響など住民にとって切実な問題であり、一部の関係者の利益のために砂丘開墾の象徴ともいえる場所にこのような施設を作らせるわけにはいきません。この問題が広く知られるようになるにつれ反対の声も強まり、2019年12月には住民投票が行われ90.2%が建設に反対し、住民の意思は明白となり、市長は住民投票の結果を尊重し産廃計画の撤回を求めていくと表明をしました。そもそもこの問題の一因は市長が軽率に賃貸契約の押印をしたことにあり、責任上これで早急な解決が図られてゆくものと思っておりましたが、未だに進展が見られません。発端からすでに2年半、住民投票の結果は何だったのか、市長の言葉はもう信用できません。私たちは市長の判断を促すべく裁判において不正な手続きによって誘致が進められたことを証明し、産廃の撤退を推し進めるよう活動していまいります。(御前崎市池新田大型産廃施設本格稼働阻止訴訟)
クラウドファンディング 裁判費用支援のお願い
御前崎市の浜岡大砂丘隣接地に大規模な産廃棄焼却施設が作られようとしています。
この計画は、一部推進派の人達が財産区の土地を産廃業者に貸すことにあたり、必要とされる財産区管理会の同意をあたかも財産区区民の承諾を得ているように装い結ばれたものです。また、産廃建設によって観光への悪影響、海や砂丘環境の悪化、住環境の悪化、津波による毒物の流出などが心配され、2019年12月8日には住民投票が行われ、90.2%の人が建設に反対であることが示されました。私たちはこれらに基づき2019年11月15日より、「土地賃貸借契約の無効」などの訴訟をおこし戦っておりますが、裁判は長期にわたることが予想され、私達だけでは費用等賄いきれません。今回、クラウドファンディングを立ち上げることにより、皆様に知っていただき、賛同いただける方々のお力をお借しいただければとご案内いたします。御前崎の海岸と砂丘の自然は何としても残していきたく、身勝手なお願いではございますが、よろしくお願い申し上げます。
クラウドファンディング URL
Go Fund 御前崎住民による産廃訴訟原告団
守りたい御前崎の自然―御前崎散策
観光案内ー浜岡砂丘、御前崎港、牧之原大茶園などの観光地、駿河湾と富士山、マリンパークでの海水浴、海に沈む夕日、サーフィンや海釣りなどマリンスポーツも楽しめます。農産物ではマスクメロン、切干芋、お茶、イチゴなどが楽しめます。海産物では御前崎のカツオ、シラスが有名です。
御前崎ドローン空撮
マリンパークにクジラ
浜岡大砂丘
浜岡大砂丘入口―産廃はこの隣接地です
白砂青松とうたわれる日本三大砂丘のひとつです。県立公園にも指定されており、アカウミガメの産卵地としても知られています。
砂丘の上から
5月の海ー沖をシラス船が行きます
浜岡砂丘の砂は真っ白です(東側の大井系は青黒くなる)。天竜川から流れ出た砂が海流や風によって運ばれ堆積したもので、浜岡砂丘近辺は海岸線から陸に向かい約3キロほど、幾重にも砂丘が続いていたそうです。現在でも海岸付近ではソダ(飛砂防止柵)や松の植林によって風による砂の飛散から砂丘を守っています。
砂丘の植物
ハマヒルガオ
ハマヒルガオは5-6月に淡紅の花をつけます。ハマエンドウは学名を Lathyrus japonicus といい、4-7月に紫の花をつけます。種小名は japonicus とあり、日本固有のものと思われがちですが、汎世界種でアジア・ヨーロッパ・南北アメリカなどの海岸に分布しているそうです。
砂丘の松林
海に続く砂丘の松林です。風が強く背の高い木には成長しません。林床は松の葉っぱで覆われ、木漏れ日がきれいです。昔はこの松葉は大切な燃料だったそうで、熊手でかき集められたそうですが、そのあとに、松露(ホド)というキノコがでたそうです。希少のものとのことで、料亭などで吸い物などで出されるとのことです。
今日の波は!
御前崎はサーフィン・ウインドサーフィンの名所です
御前崎周辺にはサーフショップも多く、御前崎灯台下から浜岡砂丘周辺は多くのサーファーで賑わいます。白羽海岸ではサーフィンの大会のよく開かれます。ウインドサーフィンの世界大会も開かれたことがあります。
太平洋岸自転車道にかかる橋
海風の中をサイクリング
浜岡砂丘から西に向かって砂丘沿いを太平洋岸自転車道が走っています。砂丘公園沿いの河津桜の並木を抜け、海を眺めながら砂丘の上を西に向かうと菊川河口に架かる潮騒橋に至ります。この橋は日本最大の吊床版橋(橋長232m)で、橋の上からの眺めは絶景です。
砂丘の夕暮れ
夏の夕日は赤が濃く、砂丘に沈んでゆきます。とても幻想的な風景です。
岬の海
御前崎岬の高台から
鎌倉時代には御前崎は三方を海に囲まれた岬だったとのことで、馬の放牧がおこなわれていたとのことです。また、海の難所でもあり、今では御前崎で盛んに栽培されているサツマイモは江戸時代中期・明和3年(1766)に座礁した薩摩藩の御用船「豊徳丸(とよとくまる)」がもたらしたものとのことです。
御前崎灯台
夏の灯台
天気予報でおなじみの御前崎灯台は1874年(明治7年)英国人リチャード・ヘンリー・ブラントンの設計より完成しました。太平洋戦争では硫黄島から飛来するB29爆撃機は御前崎を目標に飛来し、東西に分かれていったそうです。1945年7月24日にはアメリカ軍による艦載機と艦砲射撃によって、レンズや灯器が破壊され、灯塔にも銃弾を浴びて、損傷したそうです。
琉球朝顔?
海からの坂道に咲いていました
多分、琉球朝顔ではないかと思います。8月の朝、きれいに咲いていました。
今日の波は!
御前崎市尾高近くの海岸
この景色に魅せられて移住した人も多いようです。この下の海岸でウインドサーフィンの世界大会が行われました。
ヤシの木通りと夾竹桃
8月の梅雨がが明けた朝、ヤシの木通りの夾竹桃がきれいに咲いていました。
御前崎港には来年コロナで有名になったダイヤモンドプリンセス号が入港する予定です(でした)。御前崎から30分ほどの富士山静岡空港は国内や韓国、中国、台湾などに定期便が運航し、年間70万ほどの利用客があります。富士山を望み、アクセスがよいことから御前崎にも多くの海外からの観光客が訪れています。
アカウミガメの産卵
令和2年には140匹が上陸
遠州灘にはアカウミガメが5月頃から産卵に表れ、本年は140匹のカメが生んだ1万7000個の卵が回収され、8月9日には5月以降に保護した卵が初めてふ化し、112個の卵から孵った48匹の子ガメが海に返されました。単純計算ですと17,000×42%で7,300匹のカメが孵化し、海に帰っていくことになります。生き残るカメはどれだけあるか分かりませんが、絶滅危惧種にに指定されたアカウミガメを大切に保護してゆく必要があります。
こんな御前崎を産廃から守りたい
産廃問題は町の方向を左右する大問題です。
御前崎市は自然に恵まれた農業と漁業と観光の町です。静岡県の最南端で、富士を仰ぎ、伊豆の島々を思わせる御前崎岬。雄大な浜岡大砂丘や牧之原大茶園などの観光自然に恵まれ、以前は陸の孤島などともいわれましたが、最近は新東名の開通、アクセス道路の開通、静岡空港の開港などにより、海外からのお客様、観光や海水浴・レジャーに訪れる方も多いです。サーフィンなどマリンスポーツもさかんで、御前崎の海を求めて移住してきた人も多いとのことです。しかし、これらは自然が守られているという前提があってのことです。産廃が建設され、ダイオキシンなどによって自然が破壊されてしまえば、カツオ・シラス、メロン、イチゴ、お茶など特産物も失われてしまいます。産廃建設は戻れない道に踏み込むことであり、何があっての阻止しなければならないものと思っております。